鯨がいて人がいて
INTRODUCTION
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兵庫県の豊岡市に住んでいる親戚のお兄さんから、
普段からとても可愛がってくれている姪っ子のことで、電話がありました。

「夏休みの1カ月くらい、○○ちゃん、こっちに1人で遊びに来ない?」
というお誘いの内容だったのですが、
姪っ子は、まだ中学1年生だし、姉(母親)に相談しなければ…、と電話を切りました。

私はいったん、「行くか? 行かないか?」と考えたのですが、
私的には、迷わず「行けばいい!」と思いました。

確かに、現実はそんなに簡単ではなくて、
中学校に上がって、まだ入部したてのバドミントン部の活動のことや、
仲の良い友達との遊ぶ約束のこと、なんかはいろいろあるけれど、
豊岡市に行って、大阪にいれば経験できない、田んぼや畑や、海や川、目に飛び込む風景、
音、匂い、日焼けの跡や、同年代のいとことの思い出、遊び足りなかった心残り…などなど、
姪っ子も親戚に懐いていて、とても楽しめる、暑くて素晴らしい夏休みになるはずだと思いました。

そして、そんな『夏休み』が訪れる姪っ子を羨ましくも思いました。
(結局、いつ、どれくらい行くのか、それとも行かないのか、
今日の時点ではどうなるのかは、わかりません。)

それから近い日、町を歩いていると駄菓子屋さんがあったので、
入ってみて、いろんな懐かしいお菓子を見ていますと、ちょっと思い出し、
そういえば、幼い頃、腕なんかに貼って(写して)遊んだ、入れ墨シール(本当の商品名はある?)は
まだありますかと店員に尋ねてみました。
すると、まだあると言うので、買ってみました。

(裏面の説明は意外と可愛い)


私が幼い頃は、今のタトゥーのようなオシャレで身近な感覚のものはなく、
入れ墨といえば子どもが普段あまり目にすることのないもので、
憧れとかそういうものではなく、
遊びのシールなのはわかっていましたが、楽しんだことを思い出します。
貼ったまま学校に行き、先生に注意されたこともあったっけ…。

私も、今は大人になりましたが、
買った入れ墨シールを貼って、幼い頃の夏休みの思い出の断片を少し引っ張りだしてみました。

探検家気どりと、迷子のアナウンス。
自分の名前を呼ばれた花いちもんめ。
脱ぎ捨てられた服、左右非対象、蜃気楼。
宿題、大量の消しゴムのカス、一部始終。
なかなか消えなかった焚き火の火種。
新学期、横顔、好きなクラスメイト。
風になる、魚になる、名人になる、少し大人になる。

誰かを幸せにしたり、良いアイデアが浮かんだわけではなく、
どうも、駄菓子屋的な発想になってしまいます。

いつもと違うけど、時間が経つと剥がれてきたりして戻ってくる。

それでも、
たまには『シール』という方法もあるんですよね〜。

junny